ザンビア日記_VOL.7

2017年9月末より、当社社員がJICAボランティア事業「青年海外協力隊」に参加し、アフリカ ザンビア国に赴任しました。当社の事業ドメインである「IT」という切り口での参加が決定いたしました。赴任先での活動については、順次でこちらでご報告いたします

PC寄付問題

<1月中旬>

昨年末からザンビアにコレラが流行(現在は終息)し、その影響で小学校側の動きが鈍く、思うように進展せず、そうこうしているうちに円が強くなってきてしまったことが少し気がかりであった。

NGOへ出す申請書を仕上げつつ、OS&MS officeの英語表示化の方法や、ネットがない環境下で、片手間で22台にどのように定期アップデートをかけていくか等、到着後の作業に当たりをつけていたが、ようやく残るは銀行振り込みだけという状態まできたが、頼んでおいたお金の準備が出来ておらず無駄足になっている。段取りしてもスピード感が全く合わない。

コレラ流行で政府側の再開宣言が二転三転したことで、保護者が始業日を把握できておらず、学費の回収がうまくいかなかったとのこと。

上記の理由を聞いて「仕方ない」という考えに落ち着いている。

ちなみに1000名規模の公立小学校の年間学費収入は340万円程度とのこと(学費はもの凄く安い)。

ザンビア人の「大丈夫」は支払う見込みが立っているという意味ではない。

<1月末>

ようやくお金の精算が完了し、NGO側の口座に入金することが出来た。

20万円分のキャッシュを用意するのに大騒ぎとなったようで、管轄省庁、銀行、それぞれに公式なレターを用意しての調整が必要だった。そこまでしても一度では出金できず、2回に分けて現金を受け取ることになった。

ちなみに20万円はザンビアの教員の年収の半年分くらいになると思われる。

現物の到着はだいぶ先になるため、学校側も不安に思うだろうと、NPOのHPにあった法人概要と、2016年のザンビアの職業訓練校への導入事例のページをプリントアウトし、英訳を書いて渡した。

口頭でもポイントを説明した。神奈川県に認定されている事を強調したが、不安を払拭できていたら嬉しい。

<2月初旬>

NPOから連絡があり、一度発送したがザンビアに船便でリチウムイオンバッテリーを送ることが出来ない とのことで、荷物が戻ってきてしまったとのこと。航空便なら送れるが、送料が4倍かかるとのこと。

再度学校側との調整が必要になった。

NPO側のご厚意で、4台だけはコストのかかる航空便でバッテリー付きのPCを送っていただけることになり、学校側にも了承をもらえたはずだった。

が、すでに再梱包→再発送の最終段階というところで、今度は教育委員会から、6台をバッテリーだけで送れないかという要求を受けた。

教育委員会を納得させる回答が出来ず、再度、NPOに問い合わせすることになった。

NPO側の回答も少し声を荒げていた。

纏まりかけた頃に教育委員会が出てきて好きなことを言ったり、あれだけ無駄足を踏ませておいて、委員会と調整をしていなかった学校側には、正直モヤモヤしたが、苛立ってはいけない。

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